2011年2月3日木曜日

十四章 水晶が浜

風早社中の兄弟分のNPOの紹介をします。

一つは、久谷地区をフィールドにしたまちづくり活動のため10年程前に立ち上げられたNPO法人「NORA」。旧遍路宿「坂本屋」や芝居小屋「大黒座」の再生など、数々の実績を持ちます。


二つ目は、石鎚山が好きな人や法人、研究者、アーチストやクリエーターが、既存の組織や地域を越えて設立したNPO法人「石鎚森の学校」。石鎚の森を手入れしたり、自然の仕組みを学んだり、調査をしたり、歩いたり、星を眺めたり、音楽を聴いたり、絵や写真を創作したり、石鎚山をフィールドに自然の中でたくさんの事を学んでいます。


三つ目、松山大学公認のNPO法人まちづくりサークル「MUSE」。若者の感性でまちづくり活動に参加し、テレビやラジオの制作まで手がけている頼もしい学生さんたちです。



MUSEは二年ほど前から「まちづくり松山新聞 」というフリーペーパーを年に3回、30,000部発行し、松山市内の主な観光拠点で配布しています。「次の号で北条鹿島を特集したい」ということで、松山市役所広報課の西山さんにエスコートをしていただき、松山大学一回生の中野さんの取材のお手伝いに、渡船で1分、「鹿島」に渡ってきました。


お約束通り、野生の鹿がお出迎え。



鹿島頂上の展望台に登って絶景を楽しんだ後、鹿島を一周。


西側に、「水晶が浜」という浜があります。家族連れのたくさんの海水浴客がこの浜にたくさん集っている風景をこの写真から想像してみてください。

僕が子供の頃はこの浜が海水浴の一等地。当時この場所は本当にたくさんの海水浴客でにぎわっていた場所だったのです。


水晶が浜と呼ばれるだけあって、クリスタルのように透き通った海水と白砂。綺麗なブルー。


残念ながらこの場所は「通行できません」の看板が建っている域にあるため、島の整備が終わるまでは一般客は楽しむことが出来ない場所です。潮の流れの向きもありますが、あまり人が来ないからでしょう、ゴミ一つ落ちていないとても綺麗な海岸です。


もう5年以上も何の対策もなされないまま放置されている状態だそうです。


もったいないなあ〜、、、と、ため息混じりで僕たちはこの場所を後にしました。


鹿島の整備にどのくらいのお金がかかるかは想像が付きませんが、現在松山ICから高速道路で高松大阪方面へ帰られている自家用車でお越し頂いた観光客の皆さんが、国道196号線を通って北条経由で今治、しまなみ海道を通って帰っていただけるようになれば、愛媛県にとっても松山市にとっても大きな経済効果がもたらされます。広い目線で見れば整備費の元は取れると思います。




道後温泉、松山城に次ぐ癒しスポットとして、この宝物を磨き直して、松山の魅力を全国に拡大発信していただきたい。本州からのツーリング客らが、196号線の美しい海岸線を抜けてゆっくりと一休みしてくれる名所として鹿島が注目を集める日が近い将来きますように