2011年3月3日木曜日

三十章 想定外



↑写真は、鹿島の旧休憩所前に植えられていたパイナップルのような木。 







四国では駅前などでよく見る木ですが、この木、なんていう植物なんでしょう?

正解は、ソテツ、ではなく、「フェニックス・ロベレニー」というヤシ科の植物なんだそうです。地元では普通に「ヤシの木」と呼んでいるそうです。知らなんだ。


この木の根元をよ〜く見てみると、大きくなりすぎて根によって入れ物のタイルがバキバキに割られているではないか!?



これを植えた時は人間の身長より小さいくらいのかわいい木だったんでしょうけど、数年、数十年前に植えられた時にはここまで大きくなるとは思ってなかったのかも知れませんね。 



早く根の周りのタイルを全部外してやって楽にしてやりたいのですが、勝手にはやれません。


鹿島は国定公園なので勝手に建物を建てられませんし、鹿島内にある建物も松山市の物と愛媛県の物が混在していて、どこが担当でどこに言えばいいのか?わかりにくいのです。


松山市のものだとしても、物によっては、観光課や管財課など担当が分かれていたりして、なかなか一筋縄ではいきません。



下の写真は、今も現役で使用されているシャワールームの看板。どうなんでしょう?
民間の感覚ならずっとこのままにしておくことはあり得ないと思うのですが、、。




鹿島神社の左横には、ずっと昔に使われていたバーベキュー施設のようなもの↓が壊れてそのままになっていました。鹿島の美観も損なわれますし、もうすぐ夏になりますが、子供たちがここで遊んでいてもし崩れ落ちたりしら大事故になってしまいます。


これらの物は一体誰の物で、いつまでに誰が取り壊すべきものなのでしょうか?どこに言えば誰がやってくれるるのか、自分でやらなきゃやってくれないのか?


自分たちで出来ることは自分たちでやりますが、規制の中で勝手に出来ないことは行政にやっていただくより他ありません。




何十年も置かれたままになっているゴミや鉄の固まり。業者のもの、愛媛県が取り壊したと見られる看板なども建物の裏にたくさん放置されていました。




鹿島が今までずっと放っておかれたのは、お役所の担当者の中に「面倒だ」という気持ちがなかったとは言い切れないと思います。


また、地元の人の声が無かったのもその原因ではないでしょうか。「面倒だ」と思っている人たちは、誰かが言うまでは気づいてても絶対にやりません。予算を請求する手間や労力もかかるし、何かをして文句を言われるよりは何もしないで目立たないようにしている方が得策だと思う人も中にはいます。今でも。



先人から引きつがれた北条の宝「鹿島」、僕たちが生きているうちにこの島が再び光を取り戻す日は本当に来るのでしょうか。


取り急ぎ、想定外に大きく成長してしまった「ヤシの木」の根を、開放してあげられる日はいつになるのか。根気よくいろんな課のいろんな人に相談してみます。