2011年5月31日火曜日

七十三章 社会実験

昨日5月30日(月)の愛媛新聞に、「鹿島活性化 社会実験へ 松山市計画 渡船料下げ集客効果調査」と大きく見出しがついた記事が掲載されていました。

「市観光産業振興課によると、2010年度の渡船利用者は31,416人で、1990年度の95,717人から6万人以上減少した」とのこと。

記事に寄れば「社会実験は利用者の増える夏から秋の複数回実施。金額は未定だが、現行の渡船料往復300円(小学校160円)から、条例で認められている30%以内で値下げする。」そう。

また、「1回610円の駐車場料金は、民間駐車場の営業を圧迫しない範囲の値下げを検討。渡船料と駐車場料金を合わせた金額モデルとして「家族4人分で千円以下」や「大人ひとり500円以下」など複数の案があがっている」とのこと。

ここで質問です。正直にお答え下さい。
*鹿島渡船料往復300円を、条例で認められている30%以内の200円に値下げをして、観光客増につながるかどうかのこの社会実験、あなたの予想は?
1.観光客増につながる
2.少しはつながる
3.あまりかわらない

ごめんなさい。好き勝手なことを書かせていただきますと、条例で決められているとはいえ100円の値引きではインパクトがないような気がします。実験はとても有り難いことですが、あくまで社会実験なのですから思い切って渡船料も駐車場料金も無料もしくは50円くらいにして人の流れを見てみればどうかと思うのです。たくさんの人が来てくれれば渡船場の駐車場はすぐに一杯になります。そうすれば必然的に周囲の有料駐車場に車を駐車する人が増え、今よりは周辺の駐車場も収入が増えるのではないでしょうか。条例も法律も、我々の幸福の追求のために変えることができるもの。実験の結果、みんなであれこれ議論をすればいい。財源、金策も含め、いろんなアイデアが出てくるはずです。あわよくば大手企業が資本参入してくれることだってあるかもしれません。

ここで二つ目の質問。
もし、松山市総合公園の駐車場が有料で、有料ロープウエイがあるとしたら、あなたは登って遊びに行きますか?
1.眺めが良いので頻繁にいく
2.一度は行くが頻繁には行けない
3.同じお金を使うのならば他の観光地に行く

ちなみに僕は3番。松山城や石鎚山にならば駐車場料金や有料ロープウエイを使ってでも行きたいと思いますが、家族で出かける公園はお金がかからないところのほうが行きやすいです。

松山市にとっても、観光客にとっても、地元の人たちにとっても、みんなに本当にいい方法はどういう方法なのでしょう。

松山市は北条市、中島町との合併で「海」を手に入れました。その「海」や鹿島を、「お金を生み出す宝箱」にできるか、「粗大ゴミのお荷物」にしてしまうかは今後の行政の手腕にかかっています。流れの良い川をつくってくれさえすれば、市民は喜んで大海に流れ出ます。