2011年6月6日月曜日

七十五章 真之さん

昨日、「子規博開館30周年・子規没後110年祭」本木雅弘(俳優)×菅康宏(松山市出身 NHKスペシャル大河ドラマ坂の上の雲・エグゼクティブ・プロデューサー)×天野祐吉(子規博名誉館長)トークライブが道後の子規記念博物館にて行われました。

NHKスペシャル大河ドラマ「坂の上の雲」の役作り、キャスティング、などの舞台裏の話や、時代考証、人物考証の話を中心とした面白い会談でした。

現在「坂の上の雲」で秋山真之役を演じる本木雅弘さんとは、1994年公開の映画「LAST SONG」で共演させていただいたことがあります。脚本は、北野武監督の「その男、凶暴につき」などの脚本も手がけた故野沢尚さん。ドラマ「坂の上の雲」の脚本も彼が手がけました。まだドラマ化も決まっていない頃、「坂の上の雲をめざして」という深夜の若者向けラジオ番組を担当させていただいたことがあり、地元松山の地にて、本木さん、野沢さんの影を踏むことになったことにとてもご縁を感じています。

ちょうど18年前の今頃は、本木さん、安田成美さん、吉岡秀隆さんらとともに福岡のウイークリーマンションに一ヶ月間泊まり込み、博多界隈で映画のロケをしていました。僕の演じた役は本木さん演じる「シュウちゃん」の幼なじみ「ケンボー」。今映像を見ても恥ずかしいくらい素人の大根役者でしたが、ラストシーンで交通事故で死んだ僕のために、上京していた本木さんが博多に帰って来てくれるというおいしい役だったので、今でも博多の映画ファンからは「ケンボー」と呼ばれることがあります。

当時から本木さんはとても真面目で熱心な方で、「僕はジャニーズ時代学校に行ってなかったから、人よりも多く本を読まなければいけないんです。」と言って、いつもロケ現場に本を山のように持ち込み、時間が空けば本を読んでいました。

昨日、イベントが終わって松山市の方が気を使っていただき、本木さんの楽屋に案内していただいたのですが、久しぶりにお会いする本木さんの前では20才代に戻ったような気持ちになり、背筋が伸びて、嬉しいやら緊張するやらであたふた(笑)。

もっくん、まぶしすぎるぜ!

しどろもどろになりつつも、
「今、ここから車で30分ほどの所にある北条地区という所に住んでます。渥美清さんも愛した良いところです。機会があればこっそりお忍びで来てください」と。

(本木さん)「渥美さんが愛してたってことはそこで何かロケをしたことがあるの?」
(私)「はい。早坂暁先生の名作「花へんろ」の舞台、ロケ地にもなった町です。」
(本木さん)「え?花へんろは見たことある?うちのかみさんが出てるんだよ」
(私)「ご縁ですね〜。もちろん見ました。当時、樹木希林さんの娘さんがドラマに出ることになった経緯なども先日、早坂先生にお伺いしました。」
(本木さん)「ビデオとかあるのかなあ〜。見たいな〜」
(松山市職員さん)「じゃあ送ります!」
(本木さん)「やった。早坂先生の素晴らしい○○という作品に僕も出演させていただいたことがあるんだよ。子供産まれた?」
(私)「はい。」
(本木さん)「うちもまだ1歳半のがいるから大変だよ」
〜云々割愛〜
緊張してて上記作品名忘れちゃいました。見たいな〜その作品。

別れ際に、「まちづくりかんばってね」と言ってくださった本木さんが北条駅前にこっそり現れ、鹿島で一杯やれる日を心待ちにしております。

今年の年末放送のNHKスペシャル大河ドラマ「坂の上の雲」第三章はいよいよファイナル。一章二章に続き、松山市の視聴率が圧倒的に日本で一番の数字をたたき出せますように。ちなみに、坂の上の雲の主役である秋山兄弟、正岡子規も元を正せば河野家の末裔。ルーツは北条です。