2011年6月8日水曜日

七十六章 加藤先生

先日の夕方、初老のご夫婦が私の家に訪ねてこられました。

どなたか尋ねると、私が通った今治市立富田小学校の、5年6年の時の担任だった加藤先生の妹さん夫妻でした。区長さんに私の住所を尋ねてやっとの思いで家にたどり着いたとのこと。

「私の姉が朝日新聞に掲載された「ドテウチーズ」北条のまちづくりの記事を読んで、是非久しぶりにあなたと話がしたいと言うとります。電話してもよろしいじゃろか?」と。

「もちろんです。」
「私も姉も北条出身じゃから北条のことを想ってくれるのはうれしいんですよ」
「ご実家は北条のどこ辺りですか?」
「駅前の安井と言います」
「えええええ〜!安井さん?、、、。今日ご挨拶に行ったばかりです!」

驚きました。北条駅前活性化のために今改装をしている駅前店舗のお隣の家が安井さん宅。ちょうど工事が始まったこの日、「お騒がせして申し訳ありません」と、ご挨拶に伺った家が私の今治の小学校時代の担任の先生のご実家だったとは、、、。いやはや、ご縁ですね〜。

聞けば、安井家は代々みなさん教員の家系で、風早社中のメンバーの中にも「北条北中学時代に安井先生に英語を教わった」という人が大勢いました。やはり世間はせまいです。

現在86歳の加藤先生ですが、高縄小学校(現在の粟井小学校)などで教鞭をふるった後、結婚を機に今治へ。そこで私とつながったわけです。厳しいけど頼りがいのある先生で、家にも何度か遊びに行ったことがありました。

昨日、その加藤先生からメールが届いてました。

「先日娘がパソコンに入った北条鹿島風早社中HPをコピーして持って来てくれました。
夕方から虫眼鏡で読みふけりました。熱意と行動力がひしひしと伝わって来て感動しました。そして故郷が北条の私には感謝の一語につきます。懐かしいきれいな風景とお祭りなど昔を思い出させてくれました。


娘は小学校の時、じいちゃんに腰折山の話を聴いて面白く社会科で発表したそうです。母は醤油屋の「忽那うめこばあちゃん」と友達でよく話をしていました。産後のちぬも食べたものです。


時間が経つのも忘れてホームページのまとめ読みでした。今度ばかりは頑張ってパソコンを習っておけば良かったと反省しきり★花彦ちゃん、成長が楽しみですね。私も曾孫1さい7か月の男子がいます。ではまたね!!」


先生、勝手にメールをHPに載せてすみません。故郷を想ういいメールを皆に見て欲しかったもので。


ちなみに加藤先生は早坂暁先生のお姉さまと同級生で、富屋勧商場にも文房具などをよく買いに行ったそうです。


「花へんろ」の世界そのままを見て育った世代なのですね。今度今治に行った際に先生を訪ねていろんな話を聞かせていただこうと思います。