2011年6月12日日曜日

七十七章 正岡地区まちづくり協議会発足

6月11日(土)、北条正岡地区のまちづくり協議会の発足式が正岡小学校にて行われ、区長さんから司会を頼まれ、参加させていただきました。

農繁期の土曜、それも朝から大粒の雨が降る日にもかかわらず地元の大勢の方々が次々に体育館に集まってきます。椅子が全部埋まりました。総勢150人以上。正岡地区の熱さを感じます。

正岡地区には、「国津比古命神社」というとても立派な神社があります。神社のあるこんもりとした鎮守の森は、上空から見ると前方後円墳になっています。古の時代からこの辺りは災害が少なく、有力な豪族がいて、食うに困らない場所だったという事でしょう。正岡地区には立派な門構えの古民家がとても多いです。そういうところなんだなと思わせる景色があちらこちらにあります。

小林一茶の句碑がありました。小林一茶が旅の途中この辺りに立ち寄り、門田さんという裕福な庄屋さんに接待を受け、ご挨拶句を残しています。
「門前や 何万石の 遠がすみ」

正岡公民館には大型デジタルテレビが据え置かれ、農家の皆さんがパソコン上のパワーポイントを使って会議をしてます。(あんまり関係ないか?(笑))

また、正岡地区は全国の正岡さんの発祥の地とも言われています。だから正岡子規さんや、元中日ドラゴンズの正岡選手なども正岡地区とは無関係ではないでしょう。正岡家は元々は河野家の分家です。門田という姓も同じ。

秋祭りの時、国津比古命神社の宮入りの際に行われる「神輿落とし」は圧巻で、なんと境内の階段からお神輿を放り投げ、壊れたお神輿からご神体を取り出し、翌年新調されるお神輿にそのご神体をお祀りするという全国でも珍しい荒行事です。
最近はよくテレビのニュースなどでも取り上げられていますが、最初見たときはどっきりカメラかと思うほどびっくりしました(笑)。

なぜこんなことをするのか?正岡公民館の館長さんにお伺いしたら、
「去年のものは去年のもの。新しい年には新しい神輿をご神体にご提供する。ということでしょう」と。

贅沢。正岡地区は、北条という所は、やはり昔から恵まれた場所だったんだな〜と確信が持てました。